埼玉県志木市立志木小学校 【食育出前授業】



■日時:2021/12/3

■会場:埼玉県志木市立志木小学校 (埼玉県志木市)

■参加者:6年生 約150名

■プログラム

開会あいさつ

プロジェクト説明

落語の基礎講座

落語の鑑賞①「みそ豆」

食文化講座「うどんの食文化講座」

落語の鑑賞②「時うどん」

落語の鑑賞③「茶の湯」

実践「落語に挑戦しよう!~食べるしぐさ~」

  「落語に挑戦しよう!~みそ豆~」

  「披露」

閉会の挨拶

交流給食


■演者

・富士見亭 わび助

「みそ豆」

定吉は旦那からみそ豆の煮え加減を見てくるように頼まれる。美味しそうに煮えているみそ豆を見た定吉は、こっそりつまみ食い。しかし、つまみ食いが旦那に見つかりお使いに出されてしまう。誰も居なくなった台所、旦那もこっそり味見をすることに…。


・境家 一八四

「時うどん」

寒い冬の夜、うどん屋を呼び止めた2人の男。うどんは1杯16文だが、2人合わせて15文しか持っていない。知恵の働く兄貴分のおかげで、勘定を1文ごまかし15文でうどんを食べることに成功。それを見ていた弟分は「自分も真似しよう」と翌日意気揚々と出かけていくも…。


・藍蔵人

「茶の湯」

ある大家のご隠居が、退屈で仕方ないので茶の湯を始めるも、茶の湯について何も知らないご隠居。小僧の定吉が多分これだろうと買ってきた青きな粉を入れてかき回すも茶の湯(抹茶)のように泡立たない。そこへムクの皮を湯を沸かす釜へ放り込んで泡立たせ、飛んでもないお茶をこしらえた。そのうちにそのお茶を飲ませたいと言い出し…。


■当日の様子:

新型コロナウイルス感染拡大を受け、長らく食育出前授業の活動を休止しておりましたが、万全の衛生対策を施し、12月3日(金)に埼玉県志木市立志木小学校にて6年生約120名を対象に第7回となる食育出前授業を行いました。




始めに事務局スタッフが“落語の基礎講座”として、落語を演じる時に必要な小道具(扇子や手ぬぐい)の説明、落語は着物を着て演じること、1人で複数の登場人物を演じ分けることなど落語の基本を解説し、落語への理解を深めました。







 


落語の基礎知識を学んだ後、法政大学4年生・富士見亭 わび助さんの『みそ豆』を鑑賞しました。鍋で煮ている熱々のみそ豆を定吉が小皿に山盛りに盛り付ける場面や、旦那に隠れて「ふーふー、あちち」と頬張る定吉を演じるわび助さんに大きな笑いが起こりました。






2つ目の演目である『時うどん』の前に、事務局スタッフより“うどんの食文化講座”としてうどんの歴史、素材、江戸時代の屋台文化など、クイズを交えながらの講義をしました。元気いっぱいにクイズに答える児童も多く、楽しみながらうどんの食文化に触れることができました。



そして、『時うどん』を演じたのは慶応義塾大学2年生・境家 一八四さん。兄貴分が一文ずつ勘定をする途中、時刻を聞くことで16文の勘定を1文ごまかし、15文でうどんを食べてしまい、隣で見ていた弟分が翌日真似をするも、時刻を間違えて4文損をしてしまうという噺です。兄貴分がだしやうどんをすするシーンでは「お腹すいたー!」や「うどん食べたいなあ」などの声が上がりました。なにより本物のうどんを食べているような一八四さんの見事な仕草に、児童たちはとても驚いた様子で会場は終始盛り上がり、3時間目は幕を閉じました。





4時間目では3時間目に引き続き、早稲田大学4年生・藍 蔵人さんによる『茶の湯』を観賞。ご隠居さんが茶会での記憶を頼りに定吉と作った、的外れな茶の湯を、お客を呼んでもてなす場面で、お客が苦悶する表情を熱演し、会場は児童の笑いに包まれました。






鑑賞後の“落語に挑戦しよう!”では、落語を披露した3名と事務局スタッフが各クラスで「お茶をすする」「饅頭を食べる」「みそ豆を食べる」「うどんをすする」などの食べる仕草をレクチャーしました。














その後、3時間目で鑑賞した『みそ豆』を場面ごとに教わり、練習。落語特有の顔を左右に振り分け、1人で登場人物を演じ分ける「上下」のテクニックやみそ豆を食べる描写、歩いたり、戸を開けたりする仕草を実践しながら、落語への理解を深めました。そして、授業の最後には「食育出前授業」の集大成として各クラスの代表者が高座に上がり、食べる仕草や「みそ豆」を披露しました。勢いよくうどんをすすったり、「みそ豆」の1シーンを忠実に再現したりと、クラスメイトの姿に児童たちも先生も大盛り上がりでした。














授業後には「落語とコラボ給食」と題し、『みそ豆』に登場した「みそ豆」や、『時うどん』に登場したうどんをアレンジした香川県の郷土料理「しっぽくうどん」など特別な献立が組まれました。給食中に再び学生落語家が登場し、授業中に疑問を持ったことや「なんで落語を始めたの?」「いつ落語の練習をするの?」「大学ではどんな勉強をしているの?」など様々な質問が飛び交い、授業同様賑やかな交流となりました。志木小学校では7回目となりましたが、今回も給食が生きた教材として活躍した、食育出前授業となりました。